大会長 挨拶
この度、「第7回国際歯科技工学術大会・第46回日本歯科技工学会学術大会(共催)」を2025年1月25‐26日に千里ライフサイエンスセンターで開催させていただきます。
大会テーマを「世界に発信! アナログとデジタル技工の融合( Sending out the World ! Fusion of Analog and Digital Technologies )」と掲げました。
現在、日本の歯科技工界では将来展望が見通せない状況にあると危惧されていますが、 これまでのわが国の歯科技工の歴史の変遷を振り返る原点回帰を行い、将来の歯科医療界にとって夢のある、世界をリードする歯科技工界であるべきだと考えています。そのためには、歯科医療のDXが注目される今、これまでの日本人の得意分野であるアナログ技工と新しいデジタル技工を融合するために何が必要かを考え、世界に冠たる高品質・高精度な「日本の歯科技工」を国内外に発信していくことが重要であり、そのための答えの一端を見出せるような学術大会にしたいと考えています。
一方、大阪で開催します本学術大会は、2025年4月13日から10月まで開催される「EXPO 2025年大阪・関西万博」の前哨戦と位置付け、特別講演にはデジタル社会を強調すべく「アバターと生成AIによる未来社会」と題し、西口昇吾先生(AVITA 株式会社 副社長・取締役 COO)をお招きするとともに、近未来の歯科技工業界の活性化を託すべく若手歯科技工士の講演や国際学会に相応しく、中華民国(台湾歯科技工学会)をはじめ 海外からの講演も予定しています。今回は皆様に楽しんでいただけるように、歯科用デジタル器機・材料を用いた作品の展示を行うコンペティションも企画しています。さらに新たな企画として「歯形彫刻」の在り方を見直すべく「カービング道場」を開催し、歯科技工士養成機関の学生および卒後臨床経験の浅い歯科技工士らを対象に、ベテラン歯科技工士から直接アドバイスを受ける企画も予定しております。
今回の国際学術大会は、第46回日本歯科技工学会学術大会および2024年度近畿支部学術大会を併催とし、企業各位にも多大な協賛を賜っています。
このように若い世代がワクワクするような国際的な学術大会を目指し、鋭意準備を進めています。歯科技工士のみならず、歯科医師や歯科衛生士にとっても有益な情報満載の国際学術大会にご参加いただきますよう心よりお待ちしています。
一般社団法人日本歯科技工学会
第7回国際歯科技工学術大会
第46回日本歯科技工学会学術大会
大会長 末瀨一彦